富津岬には、どんなパターンにも対応できる周回コースがあり、
全国で最も人気が高い練習地です。
11月の全日本大学駅伝を終えてから1月の箱根駅伝までの約2カ月は、
箱根駅伝でおなじみの常連校が練習地にしています。
パラリンピック選手である土田和歌子選手を始め、
オリンピック・パラリンピック選手も、
この地をご利用いただいております。
また、高校から実業団まで老若男女、幅広い層の市民ランナーも
年間を通して、集う場所となっています。

車いすランナーの土田和歌子です。
練習環境を求め、合宿地として富津を訪れてから約25年になります。
土地の良さと人の温かさに触れ、支えていただきながら、
これまで夏・冬あわせて8回のパラリンピックを経験させていただきました。
なかでも富津で最終調整し、2004年アテネ大会での5,000m金メダルと
マラソン銀メダルを獲得したときは感慨深いものがありました。
また2020東京大会ではパラトライアスロンと
車いすマラソンの2競技で出場し、強化の両立も図ってきました。
目的は様々ですが、障害の有無に関わらず、
多くのランナーに出会えるこの場所に魅力を感じています。